ザリガニ飼育図鑑

ザリガニの家はどんな家?
・入れ物が浅いと脱走の恐れがあります! 蓋も必要
・水はザリガニの倍の探さくらいまで入れます。水道水で大丈夫。
・水の取り替えは
  夏・‥毎日半分
  冬…三日以内に半分
(急激な温度変化や、えさの腐敗に注意)
・アルミ缶や植木鉢のかけらで隠れ家を作っておきましょう。ザリガニが安心します。
・底には歩きやすいように小石や砂を敷いておきます。ザリガニ

食べ物は?
 ザリガニの雑食性については良く知られているところです。ザリガニは水に溶けた餌の匂いを感じて集まります。魚・肉・野菜を生のままよく食べますが、栄養のバランスが崩れると共食いが始まるので要注意です。特に、動物性タンパク質は欠かせません。市販されている鯉の餌は、栄養のバランスがとれているので、手軽な餌といえます。孵化してから3回程脱皮し、1cmほどに成長したザリガニの子は水草の柔らかい葉を自分で捕食するようになります。水草も食べさせてあげたいものです。

ザリガニの飼育には何度が適温?
 一口にザリガニといっても、日本にはアメリカザリガニの他に、在来種のニホンザリガニやウチダザリガニ(1930年にアメリカから)、タンカイザリガニ(1929年アメリカから)が生息しています。例えば、石の下に住み、穴を掘らないニホンザリガニの場合は、山地の冷たい水を好み水温が上がると生きられません。アメリカザリガニでは、水温が5℃近くで活動停止、15℃以上になると活動が可能で30℃以上になるとダウンしてしまいます。ですから、20℃程度の水温が適温ということです。
 ザリガニは変温動物であることや、種類によって飼育の適温が違うということをお忘れなく!

卵を産ませるには?
●交尾をさせる
オス、メス(同じ位の大きさ)を1匹ずつ入れます。相性があるので、入れたら静かに様子を見ます。交尾するのは日中です。
産卵
産卵したらメス1匹にします。水の量を増やし、できればエアーを入れましょう。
(親は腹脚を動かして、卵にきれいな水を送ります)
●卵が孵化して、子どもが親から離れたら子どもを別の入れ物へ移しましょう。
●産卵した親は入れ物から取り出さないようにしましょう。卵を落としたり、変色したりする場合があります。

ザリガニは体外受精!
 ザリガニは交尾の際、オスは糸屑状の精子の塊を出し、メスの胸やあしの根元の毛にからみつけます。なんと精子は、メスの産卵までの2週間程をその中で生き続けるのです。そして、メスは産卵後にあしもとから粘液を出して糸屑状の塊を溶かし、精子を泳がせます。胸の真ん中の生殖口から卵が出ると、粘液の中で受精させながら腹脚に取りつけていくのです。卵の数は、約300。産卵から、約2週間程で子どもたちが待ち望んだ赤ちゃんザリガニの誕生となります。

ザリガニと言えばハサミ
 ザリガニに手を出せない子どもは大勢います。大きなハサミに威嚇されては無理からぬところです。
 ザリガニがハサミを振り回すのは威嚇のためだけではありません。雌雄を判別する手段にもなっています。相手が立ち向かえばオス、静かに逃げればメスという訳です。

オス・メスの見分け方は?
 図鑑などには、ハサミが大きいのがオスとなっていますが、見分けにくいものです。一番よくわかるのはザリガニを裏返してみることです。
 メス〜上から2つ日の足のつけ根に穴がある。(産卵の穴)
 オス〜穴がない。突起物がある。(交尾器)

ザリガニの脱皮は命がけ
 ザリガニを飼っていて、脱皮の失敗で死なせてしまったことはありませんか?脱皮そのものとその後の数日間にザリガニの命がかかっているのです。
・脱皮に失敗すると血液が流れ出して(赤くないので目立ちません)死んでしまうことがあります。
・脱皮後数日間はからだが柔らかいので、敵や仲間のザリガニに襲われると、ひとたまりもありません。
 ですから脱皮の兆候が表れたら
1.水をたくさん入れる。新しい殻と古い殻の問に水がたくさんはいった方が、殻が脱げやすい。
2.ほかのザリガニから離す。
3.エアポンプで空気を送る。
 この3つに気をつければ、ザリガニは脱皮しやすくなります。1回の脱皮で2mmほど成長していきます。

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